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本田真凜選手が勝てないのは練習不足が原因じゃない?将来引退危機すらあり得る現実!?



2018年ネーベルホルン杯に本田真凜選手が出場しました。長年連れ添った濱田コーチと別れて渡米。ネイサン選手と同じラファエルコーチを師事するようになってから初めての試合です。

結果は6位でした。もちろん初戦なので仕方ない部分もありますが、欲を言えば表彰台に上がれたら良かったですね。

日本女子フィギュア界の状況を考えると本田真凜選手は勝たないと近い将来引退せざるを得ないことも考えられます。その理由と勝てなかった要因について考察したいと思います。

 

 

日本女子フィギュア飽和状態

以前に日本の女子シングルは戦国時代だという記事を書いたことがあります。

www.absbmagic.com

 

簡単に言うと有力な選手が多すぎて全員を国際大会に出場させるのが困難になっています。ISU公認の国際大会に出られないとISU非公式の自国大会にしか出られないため、世界ランキングやシーズンベストに反映されません。

 

現在、シニアでISU公認の国際大会に出場している選手は10人います。

宮原、樋口、坂本、三原、本田、本郷、白岩、松田、紀平、山下

(敬称略)

 

世界ランキングのポイントが一番高いワールド大会では最大3名。次に高いグランプリシリーズでは最大9名(2試合出場の場合)です。もちろん状況によっては出場枠が減るため何名かの選手は試合に出られません。

 

ISU公認大会に出られないとランキングが上がらず、更に試合に出られなくなる悪循環に陥ります。

 

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本田選手の敗因は?

ネーベルホルン杯では勝つことができなかった本田選手。ちまたでは本田選手が練習嫌いで練習不足だから勝てないと非難されることが多いです。

 

その原因は濱田コーチの下で一緒に練習していた宮原選手の比較されてしまうからでしょう。日本のエースである宮原選手の練習の虫具合があまりに印象的過ぎました。

 

仮に本田選手が宮原選手より練習しないと仮定しても練習不足とは言い切れないです。練習なしで2分30秒・4分間と演技するのは不可能でしょう。確かに本田選手はジャンプでミスが出てしまいましたが、スケーティングやステップは軽やかに見えました。試合を見れば演技自体に文句がある人はいないと思います。

 

ではなぜ勝てなかったのか?採点表から原因を探ってみます。

 

ショート

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フリー

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ステップやスピンは評価+4も多く高評価なのが分かります。しかしジャンプのミスが目立ちます。特徴的なのはミスしたジャンプのほとんどが回転不足だということです。

 

2A< (回転不足)

3F<< (回転不足でダウングレード)

2A+3T< (セカンドジャンプが回転不足)

2Lo (3回転ジャンプにできず2回転に・・)

3F<+2T (ファーストジャンプが回転不足)

 

 

ちょっとジャンプのミスが多かったです。。。

 

このミスの仕方はジュニアの選手に多かったりします。ジュニアに高さが出にくいため回転不足になりやすい傾向にあります。本田選手のミスが全て高さが原因とまでは言い切れませんが、採点表から考察するとジャンプに問題がありそうです。

 

実際に演技を見た個人的な感想としては、去年よりもステップやジャンプも力強くなった印象がありました。でも緊張するとジャンプの高さが低くくなってしまうのかな〜と思いました。またセカンドジャンプは苦手なのかな〜?というのが率直な感想です。

 

また本田選手はルッツジャンプを1本しか飛んでません。去年も同じ傾向がありましたが今季も変わっていません。これは他の選手に比べると点数的にかなり不利になります。

 

トリプルアクセルや4回転ジャンプを除けば、一番点数が高いジャンプは3回転ルッツです。他の選手は3本飛ぶのに1本だけでは勝つのが難しいでしょう。

 

しかも今の女子フィギュア界は4回転やトリプルアクセルを飛ぶ選手が出始めています。またセカンドジャンプに3回転ループをつけるなど、ジャンプの高難易度化が激しいです。そんな状況に逆境するようなジャンプ構成とミスの仕方を考察すると、本田選手が勝てない原因は

ジャンプが飛べない

と言わざる得ないです。

 

 

勝たないと引退危機に?

もともと本田真凜選手は、妹の本田紗来選手がシニア選手として活躍するであろう北京五輪以降は引退を考えているという発言がありました。理由は妹と五輪代表争いをしたくないからだそうです。

 

しかし4年後の北京五輪を前にして引退してしまう可能性も捨て切れないと考えます。

 

理由は下克上により参加できる試合を奪われる可能性があるからです。

 

去年の日本女子選手の成績より日本スケ連が考える選手の優先度を勝手に予想してまとめると以下のようになります。

 

※2018-2019シーズン直前

優先度ランキング

優先度 選手 世界ランク ベストランク 全日本順位
1 宮原知子 8 5 1
2 樋口新葉 4 6 4
3 三原舞依 7 10 5
4 坂本花織 9 9 2
5 本田真凜 19 19 7
6 本郷理華 17 31 6
7 白岩優奈 28

26

9
8 松田悠 54 23 11

 

本田選手がシーズン直前までは女子シングルの中で5番手にいたことは間違いないでしょう。しかし今季は新たに松田選手、紀平選手(シニアデビュー)、山下選手(シニアデビュー)の3名がグランプリシリーズに2試合エントリーしています。本田選手はこの3名より優れた成績を残さないと下剋上される可能性があります。

 

グランプリシリーズに出場できないと、テレビ等のメディアに報道される機会は激減。ISU公認試合に出られないことから審判からの評価も上がらず、更に勝つことが難しくなります。

(演技構成点は選手の格付け点)

 

ちなみに日本女子シングルのグランプリシリーズ枠は

 

2試合出場➜8人

1試合出場➜2人

 

とにかく最低条件は日本女子シングルで8番手以内に入ることが重要です。しかし毎年新たにジュニアからシニアデビューしてくる選手がいるので、安全圏を考えるならば6番手くらいはキープしたいところです。

 

もし抜かされることがあれば、ISU公認試合に出られない可能性が大きくなります。試合に出ないと審判に評価もされません。そうなると選手としてスケートを滑ることを辞めてしまうと考えるのは当然の可能性だと思います。

 

とにかく選手として生き残るためには勝つしかありません。

 

 

日本女子シングルのベストランキング(現在)

2018年9月29日現在のシーズンベストをランキングにしてみたいと思います。グランプリシリーズ前の日本女子シングルの力関係を見てみます。

 

今季のシーズンベスト(18.9.29現在)

 

順位 選手 ショート フリー 合計得点
1 紀平梨花 70.79 147.37 218.16
2 三原舞衣 70.94 138.28 209.22
3 宮原知子 67.53 133.7 201.23
4 山下真瑚 55.33 126.89 182.22
5 坂本花織 49.91 130.94 180.85
6 本田真凜 56.66 122.23 178.89
7 白岩優奈 54.47 118.54 173.01
8 樋口新葉 57.54 109.47 167.01
9 松田悠良 47.75 95.27 143.02
10 本郷理華 46.54 87.12 133.66

 

※本郷理華選手は10月初旬に試合予定。判明しだい更新。

 

結果を見るとシニアデビュー1年目の紀平選手と山下選手がまさに下剋上真っ最中ですね。グランプリシリーズもこの勢いのまま先輩達を抜かしていくのでしょうか?とても気になります。

 

樋口選手は去年の活躍のおかげで貯金がありますが、白岩選手と松田選手は世界ランキングもグランプリシリーズの出場条件ギリギリなので踏ん張りどころなのかもしれません。(条件の目安:世界ランキング24位以内)

 

本田選手は微妙な位置にいます。しかし本番は10月からのグランプリシリーズです。まだまだわかりません。

 

 

命運を分ける全日本選手権

グランプリシリーズでベストな成績を残せば来年も安泰です。シーズンベストで24以内を叩きだせば極論ですが世界ランキングは関係ありません。1試合でも最高の成績を残すことが重要です。

 

最後に命運を分けるのは全日本選手権です。3位以内に入ればワールド大会である『四大大陸選手権』『世界選手権』に出場できます。

 

逆にグランプリシリーズも力を出し切れず全日本選手権も3位以内に入れないという最悪な条件を満たしてしまうと、来年度は試合数が激減してしまいます。今までずっと国際大会で活躍していた選手からしてみると引退してしまうことも考えられます。

 

国際大会に出られないと成り上がるチャンスは全日本選手権で勝つしか方法がないためです。

 

これはジュニア選手がなかなかシニアに上がらない原因でもあります。

無理にシニアに上がってしまって国際大会に出られないより、ジュニアのISU公認の国際大会に出て世界ランキングやシーズンベストを積み上げていく方がずっといいからです。

(国内大会は非公式大会なのでいくら良い成績を出してもカウントされない)

 

今の日本女子フィギュア界が異常なのかもしれません。こんなに有力で実力が近い選手がたくさんいることはかつてありませんでした。今年も目が離せないシーズンですね。

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