マホトラのブログ

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2018年フィギュアグランプリシリーズでみる世代交代及び変化に注目してみる



フィギュアスケートは平昌冬季五輪も終わり次の北京五輪までのシーズンが始まります。2018年グランプリシリーズが始まり、世界中の選手が切磋琢磨して激しくぶつかっています。

五輪後は引退する選手が多いですが、更に今シーズンからは新ルールが適用されるため変化が激しいシーズンと言えます。

今シーズンの変化、世代交代及び先輩達への下剋上があるのか?注目してみました。

 

 

日本男子シングルの世代交代

日本男子シングルはGPシリーズ常連のベテランである無良選手(27)と村上先輩(27)が引退しました。両選手とも熟練の滑りに加えて4回転ジャンプも飛べる優秀な選手でした。

 

昨年の2017年全日本選手権の結果より

PL 選手名 所属 SP FS Points
1 宇 野 昌 磨 トヨタ自動車 1 1 283.3
2 田 中 刑 事 倉敷芸術科学大学 2 2 267.15
3 無 良 崇 人 洋菓子のヒロタ 3 3 258.41
4 友 野 一 希 同志社大学 5 5 231.21
5 村 上 大 介 陽進堂 4 7 230.95
6 須 本 光 希 浪速中・高スケート部 7 6 225.76
7 日 野 龍 樹 中京大学 10 4 223.61
8 佐 藤 洸 彬 岩手大学 6 9 214.85

 

日本男子シングルの3〜5番手の選手が急に抜けてしまったことを意味します。

 

日本は羽生結弦選手・宇野昌磨選手という五輪金メダリストと銀メダリストがいるのでフィギュア界最強の国のように見えますが、

 

実は男子のフィギュア競技人口は

たったの600人です。

※2017-2018年データより

急にトップ選手が引退しちゃうと日本は困ることになります。

 

さて、ここで今現在の日本男子シングルのベテラン選手は誰かというと

 

羽生結弦選手(23)・田中刑事選手(23)です。

 

両選手とも同い年というのは有名です。

北京五輪時には27歳です。さすがに北京以降は引退してしまうかもしれません。

 

日本には羽生(23)・宇野(20)・田中(23)選手に続く新しい選手が必要です。今現在、次に続く選手は

 

友野一希(20)

山本草太(18)

佐藤洸彬(22)

須本光希(17)

島田高志郎(17)

佐藤駿(14)

...etc

※2018.10.28現在

 

しかし羽生・宇野選手のツートップに比べると大きな差があるのが現状です。グランプリシリーズ(シニア)の出場枠を自力で獲得できるランキングとシーズンベストを持つ選手は友野選手しかいません。

 

また羽生結弦選手の状況も気になります。ベストコンディションならフィギュア史上最高の選手なのは間違いないですが、右足の状態が気になります。

 今シーズンはルッツジャンプを一切飛ばない構成になっています。ご本人より違和感とのことですが、さすがの羽生選手もルッツを完全に封印して試合に挑むのはキツイです。。。

ほぼ全てのジャンプが4回転かトリプルアクセルのみの構成になりますね。。。

 

しかしケガをしたのは1年前です。まだ完璧に治らないというのは心配ですね。まだまだ羽生選手には頼らないとならない状況です。(日本スケ連の収入的な意味も含め・・)


そして今季復帰した高橋大輔選手が大活躍!

国内の試合で参考記録ながら田中刑事選手を上回る得点を叩き出しています!


さすがに羽生・宇野選手のレベルは無理ですが、高橋選手(32)の活躍を考えると・・


羽生・宇野選手に続く選手がいない!!!

という現実が問題視されます。

(もちろん若手選手もすごいんだけど)

 

結果的に

日本男子シングルは世代交代は進んでいない

と言えます。

(スケ連的に)

 

優秀な選手はいっぱいいますが、1~2年で評価がウナギ登りにはならないため

北京五輪直前まではこの傾向は変わらないでしょう。

 

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日本女子シングルの世代交代

男子とは対照的に世代交代がどんどん進んでしまうのが日本女子シングルです。

本当にかわいそうなくらい激しいです。どんどん若い子が出てきます。油断したらすぐ下剋上されます。

 

女子は基本的にノーミス演技が求められます。理由は飛ぶジャンプの種類がほぼ一緒だからです。これは女子の飛ぶジャンプの難易度が低いということではありません。もう難易度限界のギリギリのところに到達してしまったため起きてしまった現象です。

 

昔のフィギュアスケートでは3回転トーループ+3回転トーループもしくは3回転+2回転のコンビネーションジャンプでも日本代表に選ばれましたが、今は不可能です。

 

難易度の高い3回転ルッツ・3回転フリップを2本フリーで飛ばないとなりません。一方のジャンプはコンビネーションにしないとならないため3回転トーループをつけるという高難易度のジャンプを全員飛びます。こんなことかつてなかったことです。。。

 

この高難易度...いやそれ以上のジャンプをグランプリシリーズに出場する10人の選手は全員飛びます。(もうなんだこれ。。。驚)

 

その驚異的な10人の日本女子シングルの選手について、今シーズンの2018年グランプリシリーズが始まる前の国際大会の成績をランキングにしてみました。また実際にグランプリシリーズで滑ったベストも参考に載せてみました。

 

順位 選手(歳) 大会前のベスト GPシリーズのベスト
1 紀平梨花(16) 218.16 224.31  up
2 三原舞衣(19) 209.22 204.20  down
3 宮原知子(20) 201.23 219.71 up
4 山下真瑚(15) 182.22 203.06 up
5 坂本花織(18) 180.85 213.90 up
6 本田真凜(17) 178.89 158.04 down
7 白岩優奈(16) 173.01 191.46   up
8 樋口新葉(17) 167.01 181.29 up
9 松田悠良(20) 143.02 157.59 up
10 本郷理華(22) 133.66 156.59   up

 

※随時更新予定

 

10人の選手のほとんどが大会前より得点をUPさせています。本番にグランプリシリーズで調子を上げてきているのがわかりますね。もちろん中にはケガをしている選手もいます。それでも一生懸命滑らないと来年に自分の出場枠があるかわからないからです。

 

特に2018年注目の選手は紀平選手(16)山下選手(15)でしょう!!!

この2人はシニア1年目です。ピカピカの1年生です。今まさに先輩達へ下剋上真っ最中ですね。

 

紀平選手はなんといってもトリプルアクセル(3A)をフリーで2本飛んでしまいます。しかも2本目は3回転+3回転のコンビネーションです。世界でトリプルアクセルをショートフリー合わせて3本飛んじゃうのは世界で彼女だけです。

 

山下選手は驚異的なルッツジャンパーです!3回転ルッツを2本ともコンビネーションにしてしまう驚きの選手です。ルッツが得意なんでしょうかね?しかも評価+4~+5をつけている審判もいます。強力な武器も持つ選手に間違いなさそうですね。

 

日本女子シングルはまさに戦国時代です。なにせ世界選手権などのワールド大会に出場できるのは3名だけだからです。今現在で優秀なシニア選手が10人いるのですから7人は涙を飲むことになるわけです。

 

世界選手権やワールド大会は枠が少ないから仕方がないです。でも負けてしまえばグランプリシリーズすら出れなくなる可能性もあります。現在の10人ですでに枠は限界です。これ以上新しい若い選手が出てくれば、国際大会の枠から追い出される選手が出てきます。

 

結果的に

日本女子シングルは世代交代が進んでいる

と言えます。

 

 

 

 

坂本花織選手は世代交代の見本?

フィギュアスケートは知れば知るほど不思議な競技です。国内大会を実施に観戦するとわかるのですが、シニアよりジュニア選手の大会の方が人数が多く活気があったりします。

(全日本選手権等のデカイ大会は除く)

 

シンプルにシニア選手になって試合に出続けるのが難しいからですね。活躍できないとお金の問題もシビアですもんね。。。

 

特に日本・ロシア女子シングルの選手は世界で一番選手層が厚いため、シニア選手で活躍できるのは一握りだけです。

 

そもそもシニア選手に上がってくる女子選手はジュニアからシニアの年齢になった瞬間に上がってくる場合が多いです。まさに平昌五輪金メダルのザギトワ選手なんてシニア1年目で活躍したわけですもんね。だいたい最初から有名で凄い選手ばかりシニアに上がってきます。

 

そこで注目したいのは

坂本花織選手です。

 

彼女はジュニアからすぐにはシニアになれませんでした。まあ〜無理やりシニアに上がることも可能したが、世界ランキングとシーズンベストが足らないため国際大会に出場できない状態でした。

 

逆に本田真凜選手は典型的なジュニアのときから有名ですぐシニアに上がった選手でした。シニアのグランプリシリーズも2試合出場を確定させ誰もが本田選手の活躍を期待しました。フィギュア好きの人のほとんどは本田真凜選手を知っていましたよね。

 

でもテレビの放映しかフィギュアを観戦しない人は坂本花織選手なんて聞いたこともなかったはずです。知ってた選手は彼女の才能に早くから気がついた競技関係者だけだったでしょう。

 

なぜ坂本花織選手が世代交代の見本かというと、彼女は他の女子選手と比べ1年多くジュニアの大会に出場し続け大逆転劇を繰り広げたからです。

 

2015-16年シーズン

全日本ジュニア選手権13位

シーズンベスト170.95

 

2016-17年シーズン

全日本ジュニア選手権1位

ジュニアグランプリファイナル3位

世界ジュニア選手権3位

シーズンベスト195.54

 

耐えて1年間多くジュニアを続けたおかげでシニアのグランプリシーズン出場条件のうち、

 

✖︎世界ランキング24位以内

◯シーズンベスト24以内

◯世界ジュニア選手権3位以内

 

2つも満たすことに成功しました。よってその後彼女はシニア転向1年目より

 

2017-18年シーズン

2017GPアメリカ大会2位

2017全日本選手権2位(平昌五輪代表決定!)

2018四大陸選手権優勝

平昌五輪6位入賞

 

現在は世界を代表する選手です。2015-16シーズンの彼女をみて、ここまで活躍できることを予想出来てた人は本当にすごいです。

 

坂本選手がシニア1年目で酷い成績だった場合、1発でシニアの国際大会から追い出されたでしょう。世界ランキング24位圏外だった彼女は良い成績を残すしか生き残る方法がなかったわけです。坂本選手は自分に巡って来たチャンスをきっちり掴み取ったんですよね。

 

フィギュアスケートのシニア1年目というのはものすごくシビアです。失敗したら国内大会からやり直して国際大会に選出されるように勝ち上がっていくしかありません。また何年も遠回りしないとなりません。

 

お金があれば問題ないですが、そうではない家庭も多いですし人生かかってますよね。

 

よって坂本選手はシビアな日本女子シングルで世代交代を達成した見本の選手だと筆者は考えます。

 

 

フィギュア界の世代交代は?

フィギュアスケートは競技人生の短いスポーツと言われます。もちろん怪我などによってカラダが限界に達してしまうことも原因にあるかもしれません。でも実際にグランプリシリーズを見てみると表彰台に上がるのはほとんどはベテラン選手です。実はフィギュアスケートの低年齢化と世代交代が激しいのは一部(※後述)だけです。実際は20代後半~30代の選手がゆるやかに引退して若い選手にバトンタッチしている世界です。

 

競技人生が短いのはトップ選手ではない選手達です。ジュニアからシニアになってまで競技するにはお金がかかるため、ジュニアの段階でトップ選手になれなければ辞めてしまうのがほとんどだと思います。シニアに上がってもグランプリシリーズなどの国際試合に出れないとなると試合は国内大会だけになります。ジュニアからシニアになるのはすごく覚悟とタイミングが必要です。

 

(先ほどの坂本花織選手の1年間ジュニア留年の件、、、)

 

フィギュアスケートの世代交代が激しいのは世界では日本ロシアの二カ国だけです。しかも双方とも女子シングルです。日本とロシアはグランプリシリーズの出場選手は上限である18枠MAXに達しています。

 

シニア1年目からグランプリシリーズの表彰台に上がるのは滅多にないことです。今シーズンで限っていえば日本の山下選手やロシアのソフィア選手くらいです。

 

これはジュニアからシニアにはなかなか上がれないということを意味しています。毎年のグランプリシリーズでシニア1年目の選手なんて全体の2割もいません。

 

 

2018-19年シーズンの変化について

今シーズンの大きな変化・注目ポイントをまとめると

 

①コーチを変更した選手達

特に注目なのは羽生選手がいるクリケットクラブに拠点を移した選手達についてです。メドベージェワ選手・ジェイソンブラウン選手・ボーヤンジン選手などの超有力選手が揃ってブライアンオーサーコーチを師事することになりました。

しかしコーチを変更したばかりなせいか昨年ほど活躍していません。もちろん演技は素晴らしいのですが、なかなか得点が上がってこない感じです。

ちなみに本田真凜選手もコーチを変更してアメリカに拠点を移しましたが苦戦しています。今シーズンはまだ花開かない感じなのでしょうか。

 

②新ルールへの対応

女子シングルは新ルールの影響は少なそうです。もともとノーミスで滑る選手が多いのもあるかもしれません。強いて言うなら回転不足を判定されやすくなったことでしょうか。

 

男子シングルは得点のデフレ化が進行しています。

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フリーではジャンプが1本減り演技時間が30秒短くなったことも大きいですが、4回転ジャンプの失敗が技術点だけではなく、演技構成点にも影響していることはデータをみると明らかです。

より誰が勝つか分からなくなりました。

 

③新たに活躍しそうな選手

女子シングルでは日本の紀平梨花選手と山下真瑚選手が新たな台風の目になりそうです。

 

男子シングルでは韓国のチェジュンファン選手が伸びてきています。グランプリファイナルに届くかはわかりませんが、明らかに得点を伸ばしてきています。またカナダのキーガンメッシング選手は引退したパトリックチャン選手の後を継ぎそうな気配ですね。

やはり去年のザギトワ選手のような衝撃的なシニア1年生はさすがにないかもしれません。

 

 

①〜③の変化と現在の試合結果から、

2018-19年シーズンはザギトワ選手、ネイサン選手、宇野昌磨選手が強いのは確定的です。

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羽生結弦選手は右足の状態次第ですが、それでも強いです。人間の作りが違う強さがありますよね。4回転アクセルを習得したらどうなってしまうのでしょうか。まさに未知数で何が起こるか分からない選手です。

でも早速フィンランド杯で総合得点・ショート・フリーにおいて

今季世界最高!

今季世界最高!

今季世界最高!

を叩き出しました!!!やっぱりNo1の選手です!!!

 

五輪が終わったばかりのグランプリシリーズを分析すると、普通は五輪で表彰台に乗った選手はあまり活躍しないことが多いんですよね〜。。。

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そんなジンクスを考えると

やはり今シーズンはネイサンチェン選手に流れがあるのかな?っと個人的には思ったりします。


でもやっぱり羽生選手は例外かなあ?

 

新ルールより、勝負は難しくなっています。

今シーズンのグランプリシリーズはスリリングかもしれませんね!