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フィギュア女子シングルでダブルアクセルを2本飛ぶ理由!宮原選手vs紀平選手を比較考察してみる!



グランプリシリーズNHK杯で宮原知子選手と紀平梨花選手が激闘しました!世間の注目は『どちらかが上なのか?』というのも話題になりました。

結果は紀平選手の優勝ということでしたが、とても僅差の戦いでした。勝因及び勝負の分かれ目は何か?

筆者はフィギュアスケートのルールにおいて、ダブルアクセルというジャンプがポイントになると考えます。その点を踏まえて両選手のデータも比較していきたいと思います。

 

 

宮原選手と紀平選手の点数比較

まずは宮原選手と紀平選手はどこが優れているのか?客観的にわかるように具体的な数値で比べてみたいと思います。

 

注目してみたデータは演技構成点ジャンプのGOE評価(出来栄え点)です。

 

演技構成点はスケーティング技術や表現力をジャンプのGOE評価は質の高さが分かります。

 

 

直近の2試合のデータを比較してみます。

 

 

宮原知子選手の総合得点

GPシリーズNHK杯219.47点

GPシリーズアメリカ杯219.71点

 

紀平梨花選手の総合得点

GPシリーズNHK杯224.31点

オンドレイネペラ杯218.16点

 

 

演技構成点平均

宮原選手:8.84

紀平選手:8.14

※参考 SP・FS合わせて1点で総合得点12点差

 

 

ジャンプGOE評価(成功したジャンプのみ)

宮原選手:+2.08

紀平選手:+2.82

※最高評価は+5

 

結果より、演技構成点は宮原選手の方が優れていますが、ジャンプの質の高さは紀平選手が優れています。

 

 

NHK杯の勝敗について

NHK杯はとても楽しい試合でした。SP5位の紀平選手が逆転で優勝しました。SPが終わったときの宮原選手と紀平選手の得点は

 

SP終了時点の得点

宮原選手:76.08点

紀平選手:69.59点

 

およそ6.5点近く差がありました。

 

フリーで紀平選手が逆転しましたが、宮原選手の演技も素晴らしくどっちが勝つか分かりませんでしたね。

 

宮原選手のフリー演技直後は宮原選手が勝つと思いました。しかし速報値のTESカウンター(技術点の速報値)が時間を追うごとに下がっていったので回転不足判定があったのかもしれないと推測していました。もし回転不足を取られたら紀平選手の優勝は確実だな~という感じでした。

 

実際のフリーの採点結果は

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結果は紀平選手の逆転勝利。

宮原選手に回転不足判定を取られた項目が2ヶ所ありました。宮原選手の敗因は採点表よりジャンプのミスのように見えました。

 

回転不足があった箇所に注目してみると・・

 

宮原選手の回転不足判定

2A<+3T(最初のダブルアクセルに回転不足)

3F+2T+2Lo<(3本目の2回転ループに回転不足)

 

では実際に宮原選手がフリーでノーミス演技だった場合、紀平選手を超えることができたのか検証してみます。

 

宮原選手の平均評価であるGOE2.08で計算しますと・・

フリーで回転不足判定があった2箇所はノーミスの場合

2A+3T成功で+1.95アップ

3F+2T+2Lo成功で+1.33アップ

 

総合得点で紀平選手と4.84点差ありましたが・・

1.56点足らない!

 

結果より、宮原選手はショート・フリーがノーミスだったとしても紀平選手には勝つことができなかったと思われます。

 

 

ダブルアクセルを2本飛ぶ理由

単純に勝敗の差はジャンプ構成の難易度の差でだと考えます。紀平選手の全てのジャンプは3回転ジャンプなのに対して、宮原選手はフリーで2回転ジャンプのダブルアクセルを2本飛びます。

 

この差はとても大きいです。

 

紀平選手はトリプルアクセルを2本

16.0点

宮原選手はダブルアクセルを2本

6.6点

 

この時点で約10点近い差が生じます。

 

じゃ〜せめてダブルアクセルを1本減らして3回転ジャンプを飛べばいいじゃないか!

っと筆者もずっと思っていましたが、フィギュアスケートのルール上トリプルアクセル&4回転ジャンプを飛べない選手はダブルアクセルを2本飛ばざる得ません。

 

フィギュアスケートには以下のルールがあります。

 

https://news.mynavi.jp/article/20141023-figure/

全てのトリプルおよびクワドラブルジャンプのうち、2種類のみを2回行うことができる。

 

要するに同じジャンプを2回飛べるのは2種だけということになります。

 ※2回転は同じジャンプ2回までOK。

では実際に宮原選手のフリーのジャンプ構成を見てみます。

 

①3S

②3Lz+3T

③3Lo

④3Lz

⑤2A+3T

⑥3F+2T+2Lo

⑦2A

 

宮原選手は3Lz3Tを2本飛んでいます。最後の2Aの代わりに3回転ジャンプを飛ぼうとすると、どのジャンプでも3回転2本目が3種類になってしまいます。

 

Lz・F・Lo・S・T

3回転ジャンプ5種類では絶対に2Aを2本飛ばないとなりません。平昌五輪金メダリストのザギトワ選手でさえ同じです。

 

よって4回転ジャンプ及びトリプルアクセルを飛ばない限り2Aを回避する方法はありません。

 

 

紀平梨花選手の強さと勝因

誰がどう見ても紀平選手の強さはトリプルアクセルでしょう。宮原選手が2種類飛ぶ3回転ジャンプがルッツ・トーループに対して紀平選手はアクセル・ルッツです。

 

ジャンプ構成の基礎点を比較すると

 

得点 点数
3A 8.0
3Lz 5.9
3T 4.2

 

やっぱり3Aは得点大きいですよね~

 

スピンや演技構成点の得点で上回る宮原選手でも、さすがにこの点差はキツイと考えられます。紀平選手の技術点の高さこそ強さであり勝因と言えると思います。

 

要するにジャンプが凄い!!!

ってことですね。

 

 

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感想・まとめ

フィギュアスケートにおいてダブルアクセル(2A)の得点が低いという事実があると感じます。飛ぼうと思えば3回転ジャンプを飛ぶことができるのに基礎点3.3の2Aをルール上飛ばざる得ない。

 

北京五輪に向けてやはり4回転及びトリプルアクセルを1本でも飛べるようになるのがポイントになるかもしれません。相手のミス待ちで勝つのは不本意ですし、ジャンプや演技の質を高めてもやはり限界を感じます。

 

極論を言えば2Aを成功させるより4Tを飛んで転倒した方が基礎点が高いんですよね...

 

2A成功3.3点

4T転倒3.75点(-1減点含む)

 

失敗は演技構成点に響く可能性はありますが、1本はチャレンジした方がいいのかな〜と個人的に思います。

 

うーん...やっぱり2Aの点数低すぎですよね。しょうがないですが・・