日本は過去から現在まで放射線の脅威に晒されています。原爆、原子力発電事故、核ミサイルによる圧力外交など、いつ自分の身に降りかかって来るかわかりませんよね。
もし事が起きたときにパニックや詐欺等に騙されないように、今回は本当に危ない場合の放射線の数値について紹介したいと思います。
放射線とは?
放射線は簡単に言うとビームです。目に見えない針のようなビームです。すごく小さい針みたいなもので身体を構成している原子に影響を与えます。
後述でまた説明しますが、重要なことは
放射線は毒ではない!!!
ということです。
ベクレル(Bq)は危険度ではない
以前にブログで説明したこともありますが、この単位は原子が壊れた個数を表しています。
この単位だけでは何の原子かわからないし、どんな放射線(ビーム)が発射されたか分かりません。
この単位は人体の影響を表す単位ではないです。ベクレルの数値が大きいから危ないと脅かしてきた人には注意が必要です。詐欺かもしれません。
ちなみに筆者が仕事の関係で自分の身体を計測してもらったら
2800ベクレルでした。これが何を意味しているかというと、
人間の細胞は60兆個、そして細胞1個は1000兆個でできています。1秒間に2800個の原子が壊れて2800発のビームが出たということです。
だいたい普通の成人は3000ベクレルくらいです。筋肉量が多い人は数値が高い傾向があります。ボブサップとかは10000ベクレルくらいあるかもしれませんね。
グレイ(Gy)
このGyという単位は物質(人や物)が吸収したエネルギー量を示しています。よって、この地域から何Gy出ているとか言いません。危険性を表す場合は後述するシーベルト(Sv)を使います。
ただこれだけ吸収すると死ぬ。というのは多くの犠牲の元で明らかになっています。
0.25Gy→問題なし
0.5Gy→リンパ球減少
1.5Gy→宿酔(気持ち悪くなって吐く)
4.0Gy→1〜2ヶ月で死亡(50%死亡)
7.0Gy→100%死亡
15Gy→2週間以内に死亡(腸が死ぬ)
50Gy→1〜2日で死亡(神経が死ぬ)
なんで死亡するのかというと細胞が死んでしまうからです。細胞分裂が盛んな部分ほどダメージを受けます。お年寄りより赤ちゃんの方がダメージを受けやすいです。
放射線による死は1番残酷です。最初は元気ですが、徐々に皮膚が剥がれ落ち、腐っていきます。細胞分裂ができなくなるため、生きている細胞が死んだら再生出来ません。今ある細胞が寿命そのものになります。
シーベルト(Sv)
1年間に被ばくする線量は2.4mSvです。もし100歳の方がいらっしゃったら生まれてから240mSvも被ばくすることになります。でも必ずガンになるわけではありません。一瞬で240mSv浴びるのと、100年かけて240mSvを浴びるのでは条件が違い過ぎますね。
人の身体の中は毎日万単位のガン細胞が誕生していると言われています。でも通常であれば免疫細胞でガンを退治するから大丈夫です。しかし短い時間でたくさんの放射線を浴びたらどうなるでしょうか・・
このシーベルト(Sv)という単位は1番よく使います。この単位は人間専用の単位です。人にどのくらい影響が出るのか示している単位です。
1mSv=1000μSv
1Sv=1000mSv
実際どのような影響が出るかというと
100mSv以下→影響がないと言われている
500mSv→リンパ球減少
1000mSv→宿酔(吐く)
2000mSv→5%が死亡する
4000mSv→50%死亡
7000mSv→助からない
100mSv以下の場合、ガンになる確率は通常と同じということが犠牲の元で証明されています。
危険性を正しく理解する
重要なことなので何度も言いますが、放射線は毒ではないです。背中をボリボリ掻いた方がはるかに身体を破壊しています。
仮に被ばくした人がいたとしたら感染するでしょうか?答えはNOですね。
例えば普通に手をケガしている人がいたら感染するでしょうか?しませんよね。被ばくは小さな針で刺されてケガしているような状態(イメージ)なので感染することはありません。
放射線はすごい小さい針なので、仮に致死量を浴びたとしても最初は元気だったりします。症状が出るときはもう身体が死に始めているのでグッタリしてしまうでしょう。福島の原発事故のときに、被ばくして鼻血が出たと怒っていた方がいらっしゃいましたが、鼻から出血するレベルで被ばくしていたら死にます。テレビの前で怒る元気がある方だったので、逆に無事だと分かります。
とにかく知識がないと騙されやすくパニックになります。何度も言いますが放射線のイメージは小さい針だと思った方が分かりやすいかもしれませんね。
(余談)
イランにラムサールという場所があるのですが、その地域は放射線が強い場所で日本の2倍〜10倍の被ばくがあります。でも普通に生活していますし、子供も生まれています。ガンになる人はもしろ少ないという話もあります。
短時間で浴びるのと長期間で浴びるのは違いますね。
まとめ
放射線を浴びた場合について簡単にまとめます。
人体への影響はシーベルト(SV)
掛け算で簡単に危険性を計算できます
100mSv以下なら影響なし
人間は常に放射線を浴びています。国の基準に従っていれば、怖がる必要はありません。
1番大切なことは放射線には安全基準があることです。不必要に怖がる必要性は一切ありません。普通の人が1年で被ばくする線量が2.4mSv
100mSv以下は影響がないということです。
まだ怖いという人は献血を思い出してください。人間は2000ccの血液を抜けば死にますが、献血で400cc抜いて死んだ人はいないでしょう。
日本は世界で唯一の被ばく国です。自分は犠牲者の方達のためにもイメージ先行の風評被害だけは避けたいと強く願います。