ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか。略してダンまちの3巻の感想です。ついにレベル2に到達することができたベル君。優秀なスキルの効果だけではなく、自分自身の器の成長がないとレベルアップ出来ないという設定が自然と物語を熱くさせます!
ストーリー
リリをヘスティアに紹介し、正式にリリをパートナーとしたベル君。ダンジョンでの稼ぎを上げステイタスも更に伸びていきます。
ギルドに立ち寄ったベル君は憧れの人アイズと遭遇。ようやくお礼を伝えることができた。今まで独学で戦いを学んできたという事実を知ったアイズはベルに戦い方を教えてあげることにした。当初はベルの恐ろしいほどの成長の秘密を探ろうと思ったのだが、単純に素直にどんどん技術を吸収するベルを見て楽しくなってくるアイズ。1週間の期限付きの特訓の結果、ステイタスがオールSに、素早さはSSに到達するという前代未聞事態に...
その後ベルはダンジョンでいつも通り稼ぎに行くと、再びミノタウロスと遭遇。ベルに更なる輝きを求める美の神フレイヤがダンジョン最強の冒険者オッタルに命じて鍛えたミノタウロスをベルにぶつけるのだった。ミノタウロスから逃げることしかできないベル君。またアイズに助けられそうになる。ベルはそんな自分が許せなくなり、アイズを押しのけてミノタウロスに向かっていく。死闘が始まった。・・・
面白いポイント!
ゲームであれば時間をかけて安全にコツコツレベルを上げていけばレベルアップできる。でも神から与えられた恩恵はそんなことでレベルアップできない。ステイタスの伸びが頭打ちになり、そのまま止まってしまう。このレベルアップシステムの設定がとても面白いです!要するに命がけの冒険をしないとレベルは上がらないということですよね。
冒険者のレベルは平均するとレベル1。半分以上の冒険者がレベル1でくすぶっている理由が分かります。そんなことをしてたら死んじゃいますからね。
アイズとの特訓はドラゴンボールで言えば悟空が界王様の元で修行して飛躍的に強くなったような感じ!ベルの強さはチート持ちスキルだけじゃなく、吸収力も半端ない!でも惚れた女の子にボコボコにやられるって面白さがある。ベルとアイズに嫉妬しているフレイヤは冷静っぽい感じだけど、この先我慢できるのかな?って思ったりする。
個人的にはシルさん派の筆者ですが、やっぱ戦姫アイズさんも可愛いですね!
ベルの器が昇華される
今までのベル君はゲームでいうとコツコツレベルアップしていた状態だった。でもアイズとの特訓で技と駆け引きを覚えたことで、遥かに格上のミノタウロスと闘うことができるようになった。
ミノタウロスとの死闘は例えるなら完全な『オワタ式』ですね。一撃でもまともに食らえば即死です。恐怖で逃げていたベルから完全に器が昇華した感じです。フレイヤは計算済みだったんでしょうかね。女神の気まぐれとはいえ、レベル2に到達できたのはフレイヤ策略のおかげでもありますね。
レベルアップには『偉業』が必要。要するに命をかけないとレベルアップできないということです。アイズはLv6なので少なくとも5回は死にそうになっている...と考えても間違いじゃなさそう。冒険者はかなり短命そうですね。
そしてベル君のアビリティの数値がおかしい。。。
なんじゃこりゃ〜
1週間でアビリティの数値が限界突破してしまった。感覚でいうとはぐれメタルを狩まくって短期間で強くなったみたいな。アイズははぐれメタルかな?
ヘスティア「SSってなんだよ」(笑
ミノタウロスと戦うシーンは凄まじい。アイズを押しのけて死闘に臨むベルはまさに冒険者。チートスキルで強くなっただけじゃなく、アイズとの特訓や仲間との出会いがベルを強くしたと感じられる名シーンだった。アニメも良かったけど、ぜひ原作も読んでもらいたいとオススメしたい!
まとめ・感想
ダンまちは主人公のベル君が本当に良い性格をしてますね!自然とモテる理由が分かる気がします。早朝はアイズとの特訓でボコボコなのに、その後は普通にリリとダンジョンへ行くんですもんね。キツイとか辛いとかそういう描写があまりなく、ベル君の楽しさ(?)が自然と読んでて伝わってきます。だから読んでいてもイヤな感じがしないんですよね!
アニメもすごく面白かったですが、原作はかなり細かい描写があるのでおススメです。やはりミノタウロスとの死闘は熱くなるものがありますね!
個人的に気になったのはエイナの再就職発言。冗談っぽい発言だけど、だいたい物語の伏線だったりします。どう考えても14歳のベル君が近日中にダンジョン最下層まで行くわけない。(行ったら興ざめ)
そうなると数年という時間の流れの中でエイナがヘスティアファミリアに入る可能性は十分にありそう!ちょっと期待...