エレキンスカイウォーカー

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ダンまち 10巻 感想〜てめえもイカれちまったんだなあ



ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか。略してダンまちの10巻の感想です。感想を書くにあたって『てめえもイカれちまったんだなあ』という言葉がすごく刺さったのでタイトルにしました。

ディックスとベルはまさに対極に位置している。どっちもある意味で天才なのだろうと感じてしまいました。

 

 

ディックスは悪の極致

冒険者はダンジョンでモンスターを殺すことによって魔石やドロップアイテムを獲る。戦利品を売って生計を立てて暮らしている。ダンジョン都市オラリオはそうして成り立っている。

 

だからこそモンスターに意思や感情があろうがなかろうが殺しても売り払っても普通なこと。その行為を極端に表したのがイケロスファミリアのディックス達だと思いました。

 

ディックス達がやっていることは酷い。金や快楽のためになんでもしてしまう。呪われた血の衝動を抑えるため、モンスターを殺しまくり、嘆き悲しみ苦しむ姿を見ることで自分を満たす。完全にイカれちゃっている。

 

武器や魔法も呪われている。刺されたら傷が塞がらないヤリ。相手を同士討ちさせる狂気の初見殺しの魔法。そんな呪われた狂気の血筋でLv5まで到達したのはその狂気の力に抗いながら狂気に呑まれたディックスの心の力だったような気がしました。でも最後の散り際があっけなかった。

 

どうあっても救いがなかった。筆者の勝手な想像ではありますがギルドのウラノスが地上に降臨した頃に、人間との間に何かがあったのかな~って。。人間だけでこの狂気が生み出せるのか?少し疑問に思ってしまった。

 

 

ベルの優しさと冒険

とにかく全ての落ちる実を拾ってしまう。見捨てることができないベル。ディックスの

「てめえもイカれちまったんだなあ」という発言はあながち間違ってないと思ってしまった。リリも春姫も自分の命を賭けて助けたが今回はモンスター...

どう考えても解決しようがない。世間は絶対に許さない。そんな暗い影がつきまとう。それでも一生懸命なんとかしようとする。客観的に見てもイカれていると思われても仕方がない。

 

街に出たウィーネを庇い、非難を浴びせられるベル。それでも迷惑をかけまいと他言しないベル。感情的になるエイナとのやりとりは屈指の名シーンでした。もうエイナさんはベル君にベタ惚れですね。

 

もうベル個人の気持ちで全てが収まる問題じゃない。有名人になり人々に認められる冒険者となったベルの行動は様々な影響を与える。そんな自分の立場も苦しむ要因に。。

 

冒険者です

まさにベルは冒険者

誰もやったことがない、考えたことがない、すべてが未知

その中に飛びこんでいける

 

 

まとめと考察

今回の人工ダンジョンはまだ3分の1しか完成していないとの発言を考えると、単純に計算すると最下層は54階層になるが、ロキファミリアが59階層まで攻略してますよね。3分の1というセリフから4分の1ではない訳です。そうなると最下層は72階より浅いのかな〜って考えることもできます。奇人ダイタロスなら最下層の情報も知ってたんでは!?と勝手に想像します。

 

あとギルド職員のエイナですが、いつかヘスティアファミリアに入団するんじゃないかと予想しています。何気に冗談めいたセリフや伏線は全て現実になってたりしてますよね!ギルド職員である限り中立でなければならない。エイナがそれに耐えられないんじゃないかと思ってます。以前再就職についての発言もありましたし

 

ダンまちですが、ベル君が俺つえー系でただガンガン強くなるだけならつまらなかったと思います。強さが心の成長が強さにつながっている感じです。今回は最大の心の試練ですね。そんな辛さも伝わる10巻でした。