ダンまち外伝ソードオラトリア8巻の感想です。ベート好きの筆者としては最高に面白かったです。ベートの過去や想いなど、今まで謎だったことがわかったので嬉しかったですね!最後のくだりは最高でした。ちょっと感動しちゃいましたね。絶対読んで欲しいですね。
物語は人造ダンジョン『クノッソス』で敗走したところから始まる。ロキファミリアは7名の仲間が犠牲なってしまった。助けらなかった仲間との別れ。。。
そんな悲しみに暮れる中、ベートの歯に絹着せぬ余計な発現にファミリアの仲間は大激怒。ファミリアの雰囲気は最悪になる。若干後悔しているベート、でも自分は悪くないスタイルのベート。結局、居場所がなくなりオラトオを彷徨うことになった。でもただではファミリアへ戻れない考えるベートは一人で敵の行方を追うことになるのだが...
残念オオカミのベート
人造ダンジョンクノッソスから脱出したロキファミリアは、アイズやベートを中心としたメンバーで取り残された仲間を救出に行く。そこで呪いの武器で死んだ団員達を発見する。微かに生きがあるものもいるが助からない。その中にはあのリーネも...
リーネはフラグを回収してしまった。。。ベートが好みとか言うから。。。
そんなベートと今生の別れになるリーネ。そんなリーネにベートは
「ざまぁーねぇな。だから言っただろう、雑魚は足手纏いだってな」
「てめぇも、他の連中も無駄死にだ。てめぇの甘さと自分の弱さ、もう忘れねえように死ぬほど呪え。死ぬほど恥じろ。ダセェ死に方でくたばった、この後もな」
「じゃあな。もう二度とオレの前に現れんじゃねぇぞ。二度と、巣穴から出てくんな」
ここにきて大失言で!ここまで言うベートには何かあるのかもしれないが、ベートの発言に大勢の団員達が超激怒!いや〜当たり前ですよね。。。ティオナ・ティオネも大激怒!フィンとガレスに止められて乱闘こそ防がれたが、ベートは完全に居場所を無くししばらく追い出されることに
フィンとガレスとリヴェリアはベートの真意がわかっているけど、口が悪すぎて庇いきれないという感じですね。
更にここからベートの残念オオカミ度が加速していく!!!
一人酒をしていたらベートの隣にアイズが
なんで来た?っという問いに
アイズ「・・寂しそうに、見えたから?」
こういうアイズはやはりかわいい!
『なぜ強くなろうとするのか?』この問いにお互いに話せない理由こそ、2人が負った心の傷かもしれない。
アイズと2人きりで酒が進んでしまったベートは泥酔。酒場の連中(雑魚共)へ挑発。居合わせたアイシャと戦闘娼婦達と大乱行..じゃなくて大乱闘を始める始末...
結局全員をボコボコにしたベートは
アイズ「ベートさんのそういうところが..嫌いです」
っと言われ、「ふん!」と言って去っていった。もう残念過ぎるでしょ〜この人
その後酔いが覚め、『嫌い』という言葉と自らの痛い行動にカエル座りで凹むベート...
もうこの人はアレですね、痛いくらいの超絶不器用な人なんですね。アイズが好きならもうちょいまともな行動を取ればいいに(笑
ベートが大好きな少女と一緒に
強がってはいるけど今の置かれている自分の状況はマズイと思っているベート。残念オオカミ版回のために敵の行方を単独で調査することに
そこへベートが大好きという少女レナが登場。港街でイシュタルファミリアと戦った際にベートがボコボコにした女の子レナ。嫌われ者の自分に好意を寄せる彼女に戸惑うベート
アマゾネスは強い男に惹かれる種族(あっ・・察し
しかし情報が欲しいベートはクノッソスのカギを探すため、元イシュタルファミリアのレナと共に行動する。とにかく名誉挽回しなきゃいけないベートはこの際細かいことを気にしている余裕はなかった。
一緒に泊まったり、裸で迫られたりとサービスシーン満載な状況のモテモテベートさんだが、本人はイライラがつのるばかり。レナへマジ殴りしてもレナは惚れ直すという事態にお手上げのベートが面白い
情報を仕入れるためレナに従いダンジョンデートするベート二人。楽しそうにモンスターを狩るレナがかわいい。困っているベートが面白い。
レナ「それじゃあ、私が『雑魚』じゃなくなったら、ベート・ローガの隣にいていいってこと!?」
「私が強くなったらベート・ローガの、ううんっ、貴方の妻にしてください」
恐ろしい告白に
ベート「(心の叫び)ティオネだ!ティオネがいる!!」
そんな心の声が面白かった(笑
そんなベート好きのレナだが、ベートの言う『雑魚』っ言葉の真意に触れる。リーネと同じことを言うレナに少し動揺するベート。ベートが本当はすごく仲間想いなのが伝わるシーンでしたね。
一番笑えたのはベートがレナと一緒にいるところをアイズに発見されたところですね。
べったりとベートにくっつくレナ。どう見たってラブラブカップルに見えそうな感じ。そんなところをアイズに見られ・・
レナの「ベートの子供産む」という発言に、
アイズ「ベートさんっっ、早まっちゃ、いけない・・」
レナを抱えて逃走するベート
⇩
アイズ「テンペストよ」
⇩
ベート「くそがあああああああああああ!?」
マジで追いかけてくる天然アイズが笑えました。
ベートの過去と強さ求める理由
なぜベートが弱者に対して厳しいのか?物語はその問いにぶつかるように進んでいった感じがします。
ベート自身の悲しい過去。草原の部族の青年だったベートは草原の主に最愛の人達を惨殺された。家族も妹も幼馴染も。守れない弱い自分が許せなかった。そしてオラリオへたどり着いたベートはヴィーザルファミリアに入り恋をする。しかしベートが不在のときに彼女はモンスターに殺されてしまった。
そんな仲間の死と重なるようにレナにも死が迫る。
タナトスファミリアのアマゾネス狩りが始まる。ベートはヴァレッタ達の猛攻からレナを守り切れず自分の代わりに犠牲になるレナ。自分のことを慕う心優しいレナを失ったベートは怒りが止まらない。
単騎でカタキを討つために行動を開始するベート。敵の罠にはまり追い詰められるベートが魔法を使う。この魔法の詠唱内容が悲しすぎる。必殺の魔法でヴァレッタを仕留める。
戦闘後、アイズから
「どうして人を見下すのか、どうして強くなろうとするのか?」
という問いの答えがベートの全てでしたね。
オレは雑魚が嫌いだ
雑魚の泣き言を聞くと、虫唾が走るからだ・・
弱え連中を貶すのは強え奴の役目だ!でなけりゃ勘違い野郎どもが益々増えやがる!冗談じゃねえ!! 弱ぇヤツは戦場に出てくるな!弱ぇ女は巣に引っ込んでろ!身の程を知りやがれ!ことあるごとに泣き喚きやがって、苛つくんだよ!!もやもやしやがる!!雑魚が目の前で野垂れ死ぬのはもう御免なんだ!!
もう誰も哭くんじゃねえ!!
両親、部族、妹、幼馴染、彼女、優しいアマゾネスの少女
もう誰も失いたくない。だから強くなろうとしたんですね。
ベートは誰よりも優しかった。
感想・まとめ
そんなベートの心からの叫びを聞いたファミリアの仲間はベートを見直すことに。ツンデレだということが判明してファミリアの信用を取り戻したベート。特に最後のレナとのくだりはとても感動的でしたね。ベートは優しすぎますね。あんなにレナにツンツンしていたのにしっかりと話を聞いていたんですよね。
今までも所々ベートの優しさを垣間見ることがありましたが、今回は決定的でしたね。
レナを失ったところからヴァレッタとの死闘・クライマックスまでぜひ読んでほしいと思います。ベートが今まで見せなかった表情・行動・想いがつまった1冊です。
そんなツンデレだと判明したベートとベルが今後どんなやりとりをするかとても気になります。ベルに対してバカにしたのもベルが命を落としてほしくないという願いがこもっていたわけですよね。今は誰もが認める冒険者となったベル。今後ベートと共闘するような展開があったら激アツですね。
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