ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝ソード・オラトリア10巻の感想です。10巻の見所は作られた英雄として悩むフィンの苦悩やクノッソスへの一転攻勢、そしてベルとアイズの戦いなどたくさんありました。
ロキファミリア、闇派閥、異端児とヘスティアファミリア、神々、いろんな登場人物が出てくる乱戦模様。それに振り回されながら決断していく団長としてのフィンの動きがポイントだったような気がします。
時系列としてはダンまち本編の9巻~11巻です。かなり場面が行ったり来たりするので本篇を知っている方が読みやすいし、場面の背景がわかるので楽しめると思います。
異端児の出現に動揺
10巻に出てくる登場人物のほとんどが動揺とイライラを抱えていますね。オラリオの街に出現したモンスターのヴィーヴル(ヴィーネ)が事の発端です。ベルがモンスターを庇いロキファミリアと対峙することで全員が動揺。
ほぼ全員がベルのことを気にかけていたので「なぜ!?そんことを?」って感じですね。原因はイケロスファミリアの団長ディックスがヴィーヴルの額の宝石をとって暴走させ街へ解放したことがことの発端ですけど、ベルがモンスターの異端児達と仲良くなったことやヴィーヴル(ヴィーネ)が温和で優しいモンスターなんてこと誰もが想像できないことですもんね。
ヴィーネに続き異端児のモンスター達が出現してロキファミリアは捕獲に乗り出す。でも普通のモンスターとは明らかに違って仲間を庇い合う光景に...フィンは早くも状況(モンスターが心を持っていること)を察して動揺。レフィーヤはベルの謎の行動に激怒。ベートとティオネはどうしたん?みたいな雰囲気。そしてアイズは放心状態。
ここからアイズの心境は終始ゴチャゴチャになっていく感じです。幼い頃から『モンスターを殺す』という絶対的信念と深い恨みを持つアイズはベルと決定的な対立を生む。そもそもすごく目にかけて内心可愛がってきたベルの行動がとにかく許せないアイズ。ここが10巻の面白いところですね。
今回の主役はフィン
10巻の主人公はフィンだと思います。主人にかけあって【勇者(ブレイバー)】なんてカッコいい二つ名まで用意してもらったフィン。そんなフィンがモンスターをかばうという誰もが想像しない行動をとるベルを見て、自分が『人工の英雄』だと思って悩む。
ベルの行動が心を持つモンスターを守るために動いているということはほぼ察している。フィンは自分にはそんなことはできないことがわかっている。フィンはベルに負けていると思って悩んでいる・悔しい?感じ。フィンこそが『英雄』になりたいと思っているんですよね。ベルが『英雄』に憧れるように、フィンも『英雄』を欲している。(40歳以上なんだけどね。。)
そんなフィンの自分が『ベルに劣っているのでは?』という心の動揺を察しているのが2名。まずは神ロキです。もちろん女神だし、フィンが自分の眷族から影ながらめっちゃ応援している。フィン自身がしっかり答えを出せるようにギルドのウラヌスへ「邪魔したら潰す」と威嚇しに行くほどの親バカっぷりを見せる。そしてもう一人は豊穣の女主人の定員のシル。神ロキから「あの店で一番警戒しないとならないのはあの娘」と意味深なセリフが。。。いや~気になりますね!!!
状況が複雑だけどしっかり異端児のモンスターを餌に闇派閥の連中を釣りあげてカギを奪取してやろうとする作戦を立てる。この作戦がまさに見事というところ。そんな中で神ヘルメスがモンスターを利用してベルを英雄へ返り咲かせようと暗躍するのでフィンの頭が痛いところ。フィンは闇派閥とヘスティアファミリア、異端児のモンスター、神ヘルメスを相手取って本命であるクノッソス攻略へ挑むのがカッコいい。
最終的にベルと黒いミノタウロスの死闘を見て答えが出たフィン。結局子供のように英雄願望を持つフィンだったってことがバレるわけなんですけどね。フッ切れてスッキリしたフィンだけど、ロキファミリア内は心を持つモンスターに激しく動揺。今後が気になりますね~
アイズvsベル
アイズの機嫌は悪い。ことの発端をヘスティアから聞いたロキはアイズに話しかけたが「聞きたくない」と拒否されるしまつ。。。アイズも真相を察しているけど絶対に認めたくないという感じ。今巻よりアイズの両親が黒竜に襲われたことはほぼ確定。ゼウスとヘラファミリアが黒竜討伐に失敗したのが関係していることも間違いないだろうと思われる。両親と別れることになったアイズ。半端ではない闇を抱えることになったのは前巻でよくわかったつもりだったが、巻末でアイズの隠されたスキルから呪われているほどの暗い心の闇を抱えていることが判明。
その名も【復讐姫(アベンジャー)】
憎悪の丈で効果上昇。。。9巻でゴブリンを粉砕したスキルはこれだったんですね。どれだけモンスターを憎めばこんなスキル発現するんでしょうね
ベル達が異端児のモンスターをダンジョンに帰還させようと動き始めるのだが、とにかくアイズはそんなことはどうでもよくモンスターを殺しにかかろうとする。ヴィーネを守ろうとするベルと戦闘に。。。
本編でもかなり見所だったシーンでしたが、今巻はアイズ視点になる。アイズの苦悩している様子がすごくわかる。
もちろんレベル6vsレベル3の戦いで勝負にならないはずなのだが、完全に気持ちで押されているアイズ。冒険者の器ではベルが一回り上回っている印象です。
最後に剣を納めて一人たたずむアイズ。完全にベルとウィーネにやられた印象。。。
ウィーネにはベルという英雄が助けに来てくれたけど、自分には誰も英雄が来なかった!っと心の中の幼いアイズが駄々をこねている感じ。
「誰か...私を助けて」
最後のアイズのセリフ。。。完全に心が折れてましたね。ダンまち本編ではベルと和解していましたが、今後のアイズの行動が気になりますね
一転攻勢のロキファミリア
見事に作戦が成功してクノッソスのカギを入手したロキファミリア。即座に闇派閥の本拠地であるクノッソスを襲撃。まさかこんなに早く攻め込むとは読んでいて想像できなかった。リヴェリアやレフィーヤのエルフ隊がガンガン攻める。敵は大パニック!!
カギを持っているので扉もガンガン開けちゃう感じ!RPGで言うところの無双状態!今までやられっ放しだったからスッキリします!
途中で遭遇した怪人レヴィスもリヴェリアとレフィーヤのダブル魔法で退ける!リヴェリアが強いのはわかるけど、レベル3のレフィーヤが驚異的に強い。ただ鍛えただけでは考えられない魔力出力です!きっとレアスキルがあるんだろうなぁ〜強過ぎですよー
途中でクノッソスへ逃走してきた異端児のモンスター達と鉢合わせ!喋る友好的なモンスターなど信じられず戦闘が始まる。そこへレヴィスが乱入!エルフのアリシアへの致命的な攻撃をセイレーンに助けることによって状況は一変する。
エルフ達も動揺!もう異端児のモンスターとは戦えない感じ。モンスターは憎むべき敵だったのにどうすればいいか激しく動揺。今巻のポイントはみんな今後のモンスター討伐に影響するほどの事実を知ってしまったところにありますね。
感想・まとめ
ベルの行動がロキファミリア全体に影響と動揺と衝撃を与えた感じです。フィン達は割り切って今後もモンスターと戦えそうだけど、心優しいモンスターがいることを知ってしまった一部の冒険者は今後どうするんでしょうね。
ダンまち本編では12巻〜13巻とダンジョンに入りっぱなしなのでロキファミリアの様子は全く想像できません(アイズほぼ未登場)
ベルの注目度と評価が更に上がってますね!フレイヤはもうベルに夢中だし、ロキも「あれは面白い!」「ヘスティアの子に負けんなよ」とベルのことを完全に認めている雰囲気。
まさかトマト野郎の田舎少年がここまで名を上げるとは・・・まぁ主人公だしね(笑
そんなモンスターと仲良くするベル君に対して激オコのヘルメスも面白かったです。完全にベル君LOVE勢ですよ!男女種族問わずモテモテで羨ましい!
アイズvsリューも興奮しましたね!こういう展開もファンとしてはたまらんです!
またベルvs黒いミノタウロスの死闘を見たレフィーヤもかなりベルに影響されてました。ついにレベルもベルを超えられちゃうわけですが、レフィーヤの反応が楽しみです。
すごくこの先の展開が気になります。ここから本編とは場面が重ならないのでこの先の展開が想像つかない。早く11巻が読みたいです!