ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか。外伝ソードオラトリア9巻の感想です。
物語の時系列は本編8巻ラキアがオラリオへ侵攻してきたところから始まります。ロキファミリアがオラリオを守りつつ、クノッソスの鍵を探す。またアイズが冒険者になった7歳の頃の興味深い昔話がメインに語られます。アイズの隠された謎が少しだけ明らかになるお話です。
オラリオを守るロキファミリア
ダンまち本編のアニメや本編を読むと神ロキはチンピラ女神にも見えなくもないですが、完全にオラリオを守る正義の神だな~って感じです。フレイヤにそれとなく探りを入れつつ反応で全てを察してもしまう頭のキレを持っていますね!ヘルメスを使ってカギ(クノッソスの)の行方探したり超有能な神様です。女神ヘスティアとはそういうところはちょっと正反対ですよね~。
オラリオの周りを探索し、食人花を運ぶルートを潰したり、18階層でクノッソスへの扉を見つけたり、少しづつ闇派閥を追い詰めてる感じですね。
ファミリアのメンツがいい人ばかりですね。とくにレフィーヤが可愛い感じでお気に入りですね。やっぱりピンクの妖精は可愛い。今回のラキア軍(アレスファミリア)の進行に対しても大活躍。仲間の中だけでもなくオラリオ内外からも注目を浴びそうな雰囲気です。
あれからベートが大人気になったのも笑えます。ものすごく仲間想いで心配症(?)で守るために強くあり続けるツンデレベートさんの株がものすごく上がっている(笑
ベートの自称彼女のレナも再び登場。どう見てもカップルにしか見えない。でもベートはアイズが好きなんだよね!?どうすんだろね~これ
アイズの過去について
レフィーヤがリヴェリアにアイズの幼い頃の話を聞くところから話は始まります。アイズがロキファミリアに入団したのは9年前の7歳の頃という事実。いや~7歳から1年でレベル2に達して(当時のレコード記録タイ)16歳でレベル6ですもんね(汗
そんなアイズはバーサーカーそのものだった。物語で断定はされていないが両親を亡くした直後のアイズ。凄まじく荒れている・・
アイズは可愛らしいのだが時折怖いな~って感じるときがありました。その理由がハッキリ分かりましたね(汗
特に気になるのはスキルですね!
モンスターを爆砕するほどの強力なスキル。
恩恵を得たときからスキルと魔法を発現していたんですね。
アイズとリヴェリア
9巻で一番考えさせられたのはアイズとリヴェリアの関係です。自分の命も顧みずモンスターを殺し続けるアイズ。食事もろくに取らずキズだらけになってモンスターを殺し続けるアイズ。
リヴェリアが一生懸命に教育係になってアイズに接する。だんだんアイズに対して母親のような?母性?のような感情が少しづづ芽生えるリヴェリア。でもアイズはそんなリヴェリアの気持ちに気づかず反抗し続ける。
特に自分の身を大事にしないアイズの行動にリヴェリアは悩みキズつく。。。
なんか見ていてつらくなるくらいでした。
そんなルーキーとして頭角を現すアイズに、またヘルメスが首をつっこむ。。
この神は本当に食えない神ですね。レベルアップ方法を知ったアイズはダンジョンへ潜り更に命を危険にさらす行動に出る。リヴェリアの気持ちを思うと本当につらいですね。
そこへ闇派閥の神タナトスがアイズに燻ぶる黒い炎に目をつけて闇派閥へ勧誘する。それほどアイズの心の闇は深かった。狂人までにモンスターを憎む心に目をつけられた。
アイズの勧誘に失敗したタナトスがダンジョン内で神威を解放すると中層のモンスター『ワイバーン』が出現。
そんなピンチのアイズを救ったのはフィンやガレスの教え、リヴェリア、そして風でした。アイズは一人じゃなかったというのがすごく協調されていたと思います。
感想・まとめ
今のアイズはだいぶ大人になった感じですが、根本的な心の闇は解決されていない感じでした。おそらく両親を黒龍に殺されたと思って間違いないと思える描写がいくつかありました。特にゼウスがアイズのことを知っていることから、アイズの両親はゼウスかヘラのファミリアに所属していた可能性があると思います。
アイズに対してのフィンの接し方、ガレスの接し方、リヴェリアの接し方は結構違って考えされてるものがありました。特にガレスはいい性格をしていますね。剣の手入れを教えるガレスは父親のような優しさを感じましたね。
アイズの目的はおそらく『両親?母親?を取り戻すこと』そのために強くならなくてはならない。この気持ちは7歳の頃からブレていない感じです。普通両親が殺されていたらこんなに焦って強くなろうとしないはずですよね。アイズの強くなろうという焦りは尋常じゃなかったですね。様々な人物が「すぐ死ぬ」と断言していましたくらいでした。
リヴェリアの愛情がアイズを救ったのかもしれません。アイズもそれを理解したからこそ変われた。そんな感じの9巻でした。